腸内環境を整えると見た目年齢も若返る?
- 健幸アンバサダー
- 13 分前
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腸と“若さ”の関係はここまでわかってきた
「最近なんだか肌の調子が悪い」「疲れが抜けにくい」。そんなとき、スキンケアやサプリに頼る前に見直してほしいのが「腸内環境」です。

最新の研究では、腸の状態が見た目年齢や全身の老化に深く関わっていることが明らかになっています。腸は“第二の脳”とも呼ばれる重要な臓器。免疫の約7割が集中し、栄養吸収・ホルモン合成・老廃物排出など、私たちの健幸を支えるあらゆる働きを担っています。
その腸の働きをコントロールしているのが、「腸内細菌(腸内フローラ)」です。善玉菌・悪玉菌・日和見菌がバランスよく共存していると、腸内は健やかに保たれますが、乱れると肌荒れ・体調不良・老化スピードの加速につながります。
腸内環境の乱れが“老け見え”を引き起こす
腸の不調は便秘や下痢といったわかりやすいサインだけでなく、肌のくすみ・ハリ不足・吹き出物の増加といった美容面にも直結しています。
その理由は、腸が栄養吸収と毒素排出の“入り口と出口”を担っているため。腸内環境が悪化すると、肌細胞の再生に必要なビタミンやミネラルの吸収が妨げられたり、有害物質が血流に乗って体内を巡ったりして、「なんとなく老けた印象」を与える結果になってしまうのです。

また、腸内細菌はビタミンB群やビオチンなど、肌の健康を保つ栄養素を自ら合成する能力も持っています。腸内環境を整えることは、化粧品よりも本質的な“内側からのエイジングケア”と言えるでしょう。
腸を若返らせる5つの生活習慣
では、具体的にどのような習慣が腸内環境の改善に効果的なのでしょうか?ポイントは「食・動・心」のバランスです。
1. 発酵食品を“毎日少しずつ”取り入れる
ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌、ぬか漬けなど、身近な発酵食品には善玉菌が豊富に含まれています。市販のものを選ぶ際は、「無添加」「生きた菌が入っている」ものを選ぶとより効果的です。
2. 食物繊維は“水溶性”と“不溶性”をバランスよく
食物繊維は腸内細菌のエサになります。水溶性(わかめ、果物、オートミール)と不溶性(ごぼう、豆類、きのこ)の両方を組み合わせて取り入れることで、腸の動きが活性化します。
3. 1日20分の軽い運動を
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動には、腸のぜん動運動を促進する作用があります。座りっぱなしの時間を減らすことも、腸内環境改善には大切です。

4. ストレスを溜め込まない
腸は自律神経の影響を強く受けます。慢性的なストレスは悪玉菌を増やす原因に。1日5分の深呼吸や、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるなど、意識的にリラックスする時間を確保しましょう。
5. 寝る前2時間の「腸内デトックスタイム」を守る
夜間は腸の再生タイム。就寝前2時間は食べ物を控え、内臓をしっかり休めることで、腸内細菌が本来の働きを取り戻します。
腸を整えれば、見た目も心も軽くなる
腸内環境が整うと、便通や消化機能が改善され、体内の炎症が抑えられやすくなります。その結果、肌のコンディションやむくみ、睡眠の質が向上し、日常のパフォーマンスが高まることがあります。さらに、体内のセロトニンの約90%は腸で産生されるため、腸内環境の改善は気分の安定や意欲向上にも間接的に寄与します。
毎日の食事や生活習慣が、未来の“見た目”と“心”を形づくります。スキンケアだけでは届かないところに、腸活の力を。今日から、腸内環境の健やかさを意識してみませんか。
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出典・参考文献
「腸内環境を整えよう」
https://www.tanita.co.jp/magazine/column/9798/?utm_source=chatgpt.com
厚生労働省 健康21アクション支援システム「食物繊維の必要性と健康」https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-05-001

塚尾 晶子
株式会社つくばウエルネスリサーチ 取締役副社長/筑波大学スマートウエルネスシティ政策開発研究センターアドバイザー/保健師
筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程修了 博士(スポーツウエルネス学)/ 専門領域はスポーツウエルネス学、保健学、人間環境学、公衆衛生学。
旭化成株式会社での産業保健活動、日本看護協会での健康政策の厚生労働省委託事業推進や保健師現任教育、法政大学での兼任講師等を経て、現職。地方自治体、企業等のSmartWellnessCity(健康都市政策)推進のコンサルティング、人材育成、国の調査研究事業等に従事し、国や地方自 治体や大学、企業と連携して健康づくり無関心層を減少させ健康格差を和らげる政策に取り組む。