体重管理のカギは「睡眠の質」だった 朝陽と腸内環境がもたらす健幸習慣
- 健幸アンバサダー
- 1 日前
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更新日:21 時間前
睡眠が体重に影響するって本当?
「ダイエット中なのに、なぜか太っていく…」そんな経験をしたことはありませんか?食事や運動を頑張っているのに思うように体重が落ちない背景には、実は「睡眠の質」が関係している可能性があります。

近年の研究では、睡眠と体重管理の相関性が注目を集めており、良質な睡眠を確保することが肥満予防や生活習慣病対策に繋がると報告されています。つまり、寝るだけで痩せるというわけではありませんが、「よく眠れる人は太りにくい」というのは、科学的にも裏付けのある話なのです。
睡眠不足が食欲と脂肪を増やす仕組み
食欲ホルモンのバランスが乱れる
十分な睡眠がとれないと、レプチン(満腹ホルモン)が減少し、グレリン(食欲増進ホルモン)というホルモンが増加します。その結果、満腹感を得にくくなり、つい余計に食べてしまうようになります。特に夜更かしが続くと、甘いものや脂っこいものに手が伸びやすくなるのは、このホルモンの乱れが原因です。

インスリンの効きが悪くなる
睡眠不足は、インスリン感受性を低下させ、血糖値のコントロールが難しくなります。これにより、糖がエネルギーとして使われにくくなり、体内に脂肪として蓄積されやすくなります。厚生労働省の研究報告によれば、1日6時間未満の睡眠が続くと、肥満リスクは最大45%上昇すると示されています。
脂肪を蓄積するストレスホルモン「コルチゾール」
また、睡眠不足はストレスホルモン「コルチゾール」の分泌を促し、特に内臓脂肪を増やす要因となります。慢性的に睡眠が浅いと、ストレス耐性も下がり、体も脳も「非常事態モード」に。これが代謝低下を引き起こし、痩せにくい体質をつくってしまいます。
睡眠の質を上げる2つの習慣 朝陽と腸内環境
【習慣①】朝陽を浴びて体内時計をリセット
体重管理のために睡眠の質を高めたいなら、まず取り入れてほしいのが「朝陽を浴びる」ことです。朝陽を浴びることで、体内時計がリセットされ、1日のリズムが整います。これにより、夜のメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌がスムーズになり、眠りの質が向上します。

たった5分、カーテンを開けて朝陽を感じるだけでも効果があります。また、朝の散歩を日課にすると、セロトニン(幸福ホルモン)*の分泌も促され、ストレス軽減にもつながります。
【習慣②】セロトニン生成のカギは「腸内環境」
実は、このセロトニンの約90%は「腸」でつくられていることをご存じでしょうか?腸内環境が悪化すると、セロトニンの生成が滞り、不安感や睡眠の質の低下に直結します。逆に、腸内環境が整うと、睡眠の質が改善され、食欲の暴走も防げるのです。

腸内環境を整えるには、
発酵食品(納豆・ヨーグルト・味噌)
食物繊維(ごぼう・海藻・玄米)
水分をしっかり摂るなどの日々の食習慣がカギです。
また、最近の研究では「腸内細菌叢(マイクロバイオータ)」が体脂肪の蓄積や代謝にも関与していることがわかってきており、腸活はまさに“内側から痩せる”ための重要なアプローチといえるでしょう。
眠りから始める無理のない体重管理
睡眠は単なる休息ではなく、「体を整える時間」であり、「太りにくい体をつくる時間」でもあります。質の良い睡眠をとることで、ホルモンのバランスが整い、食欲が自然とコントロールされます。さらに、腸内環境を整えてセロトニンを増やし、朝陽を浴びて1日のリズムを整える。これらを習慣化することで、無理なく、そしてリバウンドの少ない体重管理が実現できます。
“痩せたい”と思ったら、まず「ぐっすり眠る」ことから始めてみませんか?
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出典・参考文献
厚生労働省(2023)「肥満と生活習慣病に関する睡眠の影響」https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000849548.pdf
Stanford University(2004)「睡眠とホルモンの関係」日本語訳記事https://akiyamaclinic.com/2021/04/19/5326/
日本内科学会雑誌(2021)「肥満症と睡眠障害」https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/100/4/100_966/_pdf
ウェルネス財団(2025)「生活習慣と肥満の関係|睡眠と代謝」https://wellness.or.jp/2025/03/19/第5章-生活習慣と肥満の関係|睡眠・ストレス・食/
サンスター健康情報コラム(2022)「朝陽を浴びることの効果」