実年齢より若く見られる人の共通点とは?行動科学に学ぶ
- 健幸アンバサダー
- 3 日前
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更新日:2 日前
「年齢より若く見える人」には理由がある
「えっ、そんな年齢だったんですか?若く見えますね!」こんな言葉をかけられる人、あなたのまわりにもいませんか?

同じ年齢なのに若々しく見える人がいるのは、単なる“遺伝”や“美容の成果”だけではありません。実は最近の研究で、「見た目年齢」や「印象年齢」は、その人の思考や行動パターンによって大きく左右されることが明らかになっています。
つまり、“若く見える”ことには、科学的な理由と、誰でも実践できるヒントがあるということ。今回は行動科学や心理学の視点から、年齢に縛られずに若々しく見られる人の共通点を紐解いていきましょう。
若く見える人の“共通点”は「行動」と「感情」にあり
若々しく見られる人の共通点は、実はとてもシンプル。最新の行動科学では、以下のような特徴がある人は「実年齢よりも若く見られやすい」とされています。
1. 新しいことに前向き
年齢を重ねるにつれ、「慣れたこと」「安心できる範囲」だけで生きがちになります。一方、若く見える人ほど「初めてのこと」「知らない世界」に対する好奇心や柔軟性が高い傾向があります。
脳科学でも、新しい体験や環境へのチャレンジは脳の神経ネットワークを活性化し、認知機能の低下を防ぐことが示されています。たとえば、新しいレシピに挑戦したり、旅行先で知らない道を歩いたりするだけでも、脳は“若返りスイッチ”をオンにするのです。
2. 感情表現が豊かでよく笑う

「よく笑う人は若く見える」これは単なる印象ではなく、科学的にも裏付けられています。笑顔は顔の筋肉を引き上げるだけでなく、脳の“快感物質”であるドーパミンやセロトニンの分泌を促すため、見た目にも内面にも良い効果があります。
さらに、表情が豊かな人ほど、周囲とのコミュニケーションが活発になりやすく、それがまた好循環を生み出します。
3. 姿勢と所作が若い
見た目の印象に大きな影響を与えるのが「姿勢」と「動き方」。背筋がスッと伸び、歩き方に軽快さがあるだけで、年齢印象は5〜10歳変わるとも言われています。
特に「胸を開いて歩く」「目線をやや上げる」といったシンプルな姿勢改善だけでも、若々しさがぐっと増します。姿勢を正すための運動を健幸体操で紹介していますのでぜひ試してみてください。「姿勢を正す体操で動きの基礎を作りましょう」
4. 自己肯定感が高く前向き
「私はまだまだこれから」「年齢なんて気にしない」こうした言葉を口にする人ほど、自然と若く見えるものです。
行動心理学の分野では、「自己イメージ」が実際の言動や表情にも影響を与えることがわかっています。つまり、“自分は若い”という信念が、本当に若く見える態度や選択を引き寄せているということです。
若々しさは日々の“選択”でつくられる
若く見える人たちに共通するのは、「何を選んで、どう生きるか」に前向きな意思があること。それは特別な努力や高価なアンチエイジングではなく、小さな習慣の積み重ねにすぎません。

たとえば——
朝起きたら深呼吸をして、太陽の光を浴びる
今日出会う人に「笑顔で挨拶する」と決めておく
食事のとき、1品だけでも野菜を増やしてみる
「ありがとう」を毎日10回は言うと決める
寝る前に“よかったこと”を3つ思い出す
毎日少しでもいいから必ず運動をする
こうした些細な選択が、思考と行動をポジティブに導き、結果として“若さ”につながっていくのです。
若く見られることは、心の「健幸バロメーター」
見た目年齢や若々しさは、決して他人からの評価だけではありません。自分自身が、「今日の自分、なんかいいな」「この歳でもまだまだやれる」と思えることが、何よりの若さの証です。
行動科学の世界でも、自己効力感(self-efficacy)や感情の柔軟性が心と体の健康に与える影響は大きく、これは年齢に関係なく高めることが可能だとされています。
大切なのは、「年齢に抗う」のではなく、「年齢を受け入れたうえで、なお前向きに進むこと」。その姿勢が、内側からにじみ出る若さとなって現れていきます。
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出典・参考文献
Fredrickson, B. (2001). The Role of Positive Emotions in Positive Psychology.
厚生労働省 e-ヘルスネット「加齢とエネルギー代謝」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-07-002
健幸体操 https://www.ambassador.or.jp/exercise

塚尾 晶子
株式会社つくばウエルネスリサーチ 取締役副社長/筑波大学スマートウエルネスシティ政策開発研究センターアドバイザー/保健師
筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程修了 博士(スポーツウエルネス学)/ 専門領域はスポーツウエルネス学、保健学、人間環境学、公衆衛生学。
旭化成株式会社での産業保健活動、日本看護協会での健康政策の厚生労働省委託事業推進や保健師現任教育、法政大学での兼任講師等を経て、現職。地方自治体、企業等のSmartWellnessCity(健康都市政策)推進のコンサルティング、人材育成、国の調査研究事業等に従事し、国や地方自 治体や大学、企業と連携して健康づくり無関心層を減少させ健康格差を和らげる政策に取り組む。