体重管理で未然に防ぐ生活習慣病
- 健幸アンバサダー
- 1 日前
- 読了時間: 4分
更新日:8 分前
体重管理は「予防医療」の第一歩
「最近、体重が少し増えたかも…」と感じたことはありませんか?実は、その小さな変化が生活習慣病のリスクを高めるサインかもしれません。体重管理は、健康を維持するための基本であり、生活習慣病を未然に防ぐための重要な手段です。今回は、最新の研究や具体的な方法を交えて、体重管理の重要性とその実践方法についてご紹介します。

体重増加と生活習慣病の関係
体重の増加は、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病のリスクを高めることが知られています。特に、20歳から10kg以上の体重増加がある場合、糖尿病の新規発症リスクが高まることが報告されています。このリスクは、肥満でなくても体重が増加した場合にも当てはまります。特に女性では、非肥満であっても体重増加が糖尿病のリスクを高めることが示されています。
体重管理の具体的な方法
1. 食事の見直し
食事は体重管理の基本です。以下のポイントを意識してみましょう。

バランスの良い食事:主食、主菜、副菜を組み合わせ、栄養バランスを整えましょう。
適切なカロリー摂取:自分の年齢や活動量に応じたカロリー摂取を心がけましょう。
間食の見直し:甘いお菓子やジュースの摂取を控え、果物やナッツなどの健康的な間食に置き換えましょう。
2. 運動の習慣化
運動は、体重管理だけでなく、心身の健康にも良い影響を与えます。以下のような運動を取り入れてみましょう。

ウォーキング:1日30分程度のウォーキングを目指しましょう。
ストレッチ:朝や就寝前に軽いストレッチを行うことで、代謝が促進されます。
筋力トレーニング:週に2〜3回、軽い筋力トレーニングを行うことで、基礎代謝が向上します。
3. 生活習慣の見直し
日常生活の中で、以下の点に注意してみましょう。

睡眠の質を高める:十分な睡眠は、ホルモンバランスを整え、食欲のコントロールにもつながります。
ストレスの管理:ストレスは過食の原因になることがあります。リラクゼーションや趣味の時間を大切にしましょう。
定期的な体重測定:週に1〜2回、同じ時間帯に体重を測定し、変化を記録しましょう。
最新の研究から学ぶ体重管理の重要性
最近の研究では、体重管理が生活習慣病の予防にどれほど重要であるかが明らかになっています。例えば、肥満症の患者において、初期体重の5%以上の減量が心血管疾患リスクの改善に効果的であることが報告されています。

また、アプリを活用した生活習慣病予防プログラムでは、食事や運動、体重の記録を通じて、健康意識の向上と行動変容が促進されることが示されています。
体重管理で健やかな未来を
体重管理は、生活習慣病の予防だけでなく、日々の生活の質を高めるためにも重要です。食事、運動、生活習慣の見直しを通じて、自分自身の健康を守りましょう。小さな一歩が、大きな成果につながります。
健幸アンバサダー養成講座 オンライン講座のご案内
厚生労働省「健康寿命をのばそう!アワード」で優良賞を受賞したプログラムです。健康でい続けるためには正しい健康情報が不可欠です。いつでも、どこでも、、受講可能なオンライン講座を是非お試しください。詳しくはこちらから。

毎日の体操があなたの未来を変える
毎日の運動の積み重ねが、心と体を大きく変えていきます。運動習慣をつけてスマートウエルネスライフを実現しましょう。
毎日の健幸維持のためオリジナル体操プログラムをつくりました。監修いただいたのは2004年アテネオリンピック体操団体金メダリストで体操競技元日本代表監督の水鳥寿思さん。アンバサダーとして健幸を維持するために、大切な人の健幸のためにも。手軽にできる体操ばかりなので是非実践してみてくださいね。健幸体操はこちらから
出典・参考文献
日本公衆衛生雑誌(2025)「20歳から10kg以上の体重増加の有無」と肥満の有無の組み合わせが糖尿病新規発症に与える影響https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjph/72/3/72_199/_article/-char/ja
健康科学大学(2024)「肥満症における新たな減量目標を提唱」https://www.kenkoudai.ac.jp/information/19468/
厚生労働省(2023)「アプリを利用した成果連動型生活習慣病予防プログラム」https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001115918.pdf
173総合内科クリニック(2025)「肥満の真実:最新の栄養学から見えてくる健康への道」https://173clinic.jp/2025/04/22/3100/

塚尾 晶子
株式会社つくばウエルネスリサーチ 取締役副社長/筑波大学スマートウエルネスシティ政策開発研究センターアドバイザー/保健師
筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程修了 博士(スポーツウエルネス学)/ 専門領域はスポーツウエルネス学、保健学、人間環境学、公衆衛生学。
旭化成株式会社での産業保健活動、日本看護協会での健康政策の厚生労働省委託事業推進や保健師現任教育、法政大学での兼任講師等を経て、現職。地方自治体、企業等のSmartWellnessCity(健康都市政策)推進のコンサルティング、人材育成、国の調査研究事業等に従事し、国や地方自 治体や大学、企業と連携して健康づくり無関心層を減少させ健康格差を和らげる政策に取り組む。